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FD講演「大学院におけるキャリア教育の実施と課題」

 平成19 年度より施行された大学院設置基準の改正により,研究科や専攻ごとに人材養成に関する 目的を学則等に定めるよう規定された。そこで,平成20 年度「組織的な大学院教育改革支援プログ ラム」に採択された奈良女子大学大学院から,「女性の高度な職業能力を開発する実践的教育」(大 学院GP)代表者である出田和宏先生を講師としてお招きし,キャリア教育に対する考え方と奈良女 子大学大学院における大学院GP を契機とする実践,実際の学生の就職先や就職活動を通じて明らか になった課題等について紹介いただく企画として実施した。

[講演会の概要]

  題 目:  大学院におけるキャリア教育の実施と課題 -奈良女子大学での経験から-
  講演者: 出田 和久 教授(奈良女子大学 大学院教育改革支援プログラム代表者)

  日 時: 2010年9月29日(水)13:00~14:30
  場 所: 教養教育棟35号教室(旦野原キャンパス)
       看護学科211教室(挾間キャンパス:遠隔配信)

[講演内容]

我が国の大学院教育に関する近年の動向と改革の進捗状況が概説され,大学院の多様化と特徴の明確化,高度専門職業人の養成,国際競争力の維持向上のために大学院教育の実質化が最重要課題であることについての解説があった。そこで,奈良女子大学大学院での取り組みとして,高度専門職業人養成のために大学院教育課程を組織化し,学習過程を管理することで高度な知識やスキルを修得させるとともに問題解決能力を向上させたこと等が実践例をもとに紹介された。大学院でのキャリア教育とは社会で自立できる能力の養成であり,就職指導ではないこととの言及もあった。
 講演後の意見交換では,キャリア教育と専門性との連続性,学部卒3 年目と大学院修了1 年目との違い,大学院を終了することのメリット等について議論が交わされた。

[参考]案内ページ

(文責)牧野 治敏

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