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FD講演「シラバスからはじめる授業改善」

魅力的なシラバスは,授業の内容や雰囲気,評価方法を伝えるだけでなく,学生とのコミュニケーションを促すツールとして機能する。また,シラバスの作成作業は,教員自身が授業のコンセプトやデザインを再検討するとともに,大学の3つのポリシー(アドミッションポリシー,ディプロマポリシー,カリキュラムポリシー)と,自分の授業との位置関係を明確にする作業でもある。

上記のような観点を踏まえ,FD ワークショップとして,簡単な演習を交えながら,中期計画に掲げられた「厳格な単位制度,授業の到達目標と評価基準の明示を一層徹底し,学習成果の達成度をより適正に把握する評価方法を策定する。」についての講演会を企画した。

[講演会の概要]

  演 題: FD講演「シラバスからはじめる授業改善」

  講 師: 山田 剛史 准教授
      (愛媛大学 教育・学生支援機構 教育企画室)

  日 時: 2012年1月18日(水) 13:10~14:40
  場 所: 教養教育棟 14号教室(旦野原キャンパス)
       挾間キャンパスへはテレビ会議システムで遠隔配信

 講演会に先だって、大島誠副学長(教育担当理事)から挨拶があり、引き続いて、講師の紹介が行われました。

[概要]

 講演会は,本センター長山下茂教授による挨拶で始まった。現在,本学で進められている,ディ
プロマポリシー,カリキュラムポリシー策定の作業を通じて,シラバスの重要性が認識されている
ところである。本講演会には大変期待しているとの挨拶であった。

 山田氏による講演は,本日の到達目標と以下のような講演の概要の明示から始まった。

  (1)内部質保証システム構築におけるシラバスの位置づけ
  (2)シラバス改善の実態と効果
  (3)コースデザインとシラバスの役割~目的と到達目標を中心に(ワーク含む)~
  (4)授業時間外学習を促す方法と多様な到達度評価・成績評価

大学の課題として,ユニバーサル化,グローバル化の状況で教育の質保証とその説明責任が重要になっている。そこでPDCA サイクルに応じたディプロマポリシーの明示や,それを可視化するものとして,カリキュラムマップ等が必要であり,最も詳細なレベルとしてシラバスが位置づけられる。授業の到達目標がディプロマポリシーとどう結びつくのか明示する必要があるとの立場から,それを実現するためのシラバスの書き方について,愛媛大学の具体的な事例に基づく説明があり,さらに参加者がペアを作ってのワーキングがあった。
 最後に,講師との質疑応答,参加者間の討論が行われ講演会を終了した。

[資料]当日のビデオは こちら (学内限定)

    資料 ダウンロード
    案内チラシ

(更新)2012年3月31日
(文責)牧野 治敏

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