第33回ひるFD 大学ミッションの再考
以下の日程で、ひるFDを実施しました。
[講演会の概要]
テーマ: 大学ミッションの再考
~諸星・鈴木「弱肉強食の大学論」(朝日新書)を読む~
担 当: 末本 哲雄(高等教育開発センター)
日 時: 2014年8月26日(火)12:20~12:50
場 所: 高等教育開発センター室1(旦野原キャンパス教養教育棟2階)
[案内文]
毎週火曜日の昼休みに30分程度で可能な授業改善ネタを提供しています。
興味ある方はお気軽にお立ち寄り下さい。
[内容]
グローバル化対応の時代を迎え、全国の大学で改革が求められています。
教養教育改革や学部改組が進行中の本学でも、
標語としての「グローバル化」「ミッション」「いい大学・いい教育」を
どのように捉え直すかといった課題は、
本学の未来を具体化させ、改革を実現する上で極めて重要です。
そこで今回のひるFDでは、大学改革周辺の問題に関する対談本1冊を取り上げ、
特に大学のミッションについて理解を進めます。
具体的に読む内容は以下の通りです(約42ページ)。
〇「はじめに」
〇「第2章『日本の大学の致命的欠陥』は今、どうなっているのか」より
・大学改革の道半ば
・ミッションがない
・誰がお墨付きを与えるのか
・大学認定を取り消される
・なぜミッションが必要なのか
・読み・書き・そろばん
・ミッション、カリキュラム、シラバスはワンセット
・ミッションと説明責任
・国立大学ミッションの再構築
[図書]
諸星裕・鈴木 典比古(2014)「弱肉強食の大学論」(朝日新書) こちら
[対象]
・近年の大学教育改革に関心ある教職員
[参加者]
・学生部…1名
・高等教育開発センター…1名
(別日)
・学生部…2名
・高等教育開発センター…2名
[報告]
今回は特にディスカッションはせず、黙々と資料を読み込む内容を企画しました。
本学が抱える近年の大学教育改革に関わる課題が強く指摘されており、
下手に解説や持論を持ち出すよりも、ためになる内容だと思います。
会議などで学部の先生とお話しする機会がありますが、個々の授業実践の範囲に終始し、
カリキュラム全体や大学・部局のミッションとして教育活動を理解している人は
あまり多くないような印象を受けます。
今回のような図書や資料を示すことで、学内啓発に努めていきたいと思います。
(文責)末本 哲雄